2025.08.05

『ものづくりの現場を学ぶ』ラボットスタッフの社員研修。2日目/富山県高岡市 モメンタムファクトリー折井工場見学

コラム雑貨

2日目の社員研修は念願の
モメンタムファクトリー折井さんへ!

高岡銅器などの伝統工芸のさかんな富山県高岡市。
社員研修の2日目は、唯一無二の色”オリイブルー”を生み出したモメンタムファクトリー折井さんの工場へ行ってきました。
>>>モメンタムファクトリー折井について詳しくはこちら。

今回の社員研修では、普段なかなか見る事のできないものづくりの現場を見学させて頂く他、モメンタムファクトリー折井の代表で伝統工芸士の折井さんから貴重なお話をたくさん聞かせて頂きました。


折井社長から聞く
高岡銅器のこれまでとこれから。

全国的な知名度を誇る高岡銅器ですが、これまでモメンタムファクトリー折井が歩んできた道は、決して順風満帆ではなかったそうです。

時代や需要の変化、担い手不足、職人の高齢化など、伝統工芸を取り巻く様々な課題。今も厳しい現状が続いている中、折井社長は高岡銅器の歴史と伝統を進化させ、新たな境地を開いてこられました。


時代に合わせ変化し続ける『伝統工芸』

お部屋のインテリアとして銅像が飾られなくなった現代。このままでは姿を消してしまうかもしれない高岡銅器を、現代のインテリアに合わせたデザインへと変換してきた折井社長。
こちらは銅板を使用した照明器具。明かりを付けなくても楽しめるオブジェのようなデザインになっています。折井社長は、注文などが無く苦しい時代も『いつかきっと必要とされる時が来る』と信じ、製品の開発をし続けていたそうですよ。

今は表札や、住宅の壁面を飾る建材としての活用もされています。高岡駅前の壁面にも使われているので、行かれた方は是非!

酒器や食器としての活用も。高岡銅器を存在を多くの方へ知ってもらえるよう、様々なメーカーさんとタッグを組み製品開発を続けておられるそうです。


今、私たちの元に製品が届いているのは、折井社長をはじめ、伝統工芸を次の世代へと引き継いでいこうという人たちがいてくれたから。当たり前のようにある今は、そういった方の努力があって成り立っているということを知って、心がジーンとしました。


気持ちも深まったところで
いよいよ工場の中へ!

素晴らしい話を聞かせて頂いてからの工場見学は、ワクワクが何倍にも膨らみます…。入口や看板もモメンタムの銅板が使われていてとてもオシャレ!

ものづくりの現場特有の雰囲気が醸し出されている工場。試行錯誤された痕跡が至る所にあって、職人さんの熱意が感じ取れます。

こちらは、鉄漿(おはぐろ)を作る時に使用する稲の芯を束ねた「ネゴボウキ」。このホウキでないと、オハグロのあの独特の輝きは出ないそうですよ。


”オリイブルー”の
着色体験もさせて頂きました!

なんと今回は、工場見学だけでなく実際に着色をする体験もさせて頂きました。作られる過程などは知っていましたが、自分の手で作れるのはとても貴重な体験です。

➀米ぬかを塗る
銅板にやすりがけを行い、米ぬかを塗っていきます。まんべんなく端の方まで塗るのがポイントなのだとか。

➁焼き付け
米ぬかを塗った銅板を、バーナーで焼き付けていきます。もの凄い火力に圧倒されました。

➂第一段階終了!
焼き付けた跡が模様になりました。この時点でそれぞれ唯一無二の模様に!

➃青銅色用の薬液を添付
布に染み込ませた薬液をポンポンたたいて銅板に添付していきます。

➄アンモニアで反応させる
揮発しているアンモニアの上に置くと化学反応で色が一気に変化していきます!


完成した作品がこちら!!

同じ材料&環境で作ったにも関わらずこんなにも個体差が!季節や天候などによっても仕上がりが全く異なるんだそうです。
バーナーの物凄い熱さや、目や鼻を突き抜けていくアンモニア臭…。着色作業は正直、とても過酷でした。製品の裏にこのような職人さん達の努力があると思うと、本当にありがたい気持ちでいっぱいになります。

作:スタッフM

作:スタッフK

作:スタッフS

作:スタッフO


貴重な体験をありがとうございました。

今はネットなどでこういった商品の裏側も簡単に見る事ができますが、やはり実際の経験に勝るものはありません。ここで体験した私たちにしか分からない現場の熱量を、ラボットへ来て下さる皆様にお伝えすることが、私たちの使命だと思いました。本当に貴重な体験をさせて頂きありがとうございました!!
モメンタムファクトリーの着色体験は、一般の方でも参加可能だそうです。もし皆さんも高岡に行くことがあれば、是非体験してみてはいかがでしょうか?詳しく知りたい方は是非スタッフまでお気軽にお声がけ下さい♪
>>>モメンタムファクトリー折井の着色体験について詳しくはこちら!!


番外編/スタッフランチ日記in高岡

貴重な体験を終え、最後に折井社長おすすめのお店『すえひろ酒場 お茶め』さんへ。
淹れたてで飲める30種類のお茶と、 お茶っ葉を使ったおばんざい料理のお店です。ランチセットはたくさんの副菜が小鉢に入っていて、見た目にも楽しめる盛り付けになってました。
メインは、スタッフの方一押しの『チキン南蛮』。衣にもお茶っぱが入っていて良い香り♪添えられているタルタルも高岡のこだわりの赤たまごなんだそうです。本当に美味しくてごはんを2杯も食べてしまいました(笑)
美味しい食事も旅の楽しみのひとつ♪何から何まで充実していた最高の社員研修。来年の社員研修が今から楽しみです!ここまで読んでいただきありがとうございました♪

\この記事を書いたスタッフ/

岡田


インテリアコーディネーター/WEB担当
インテリアコーディネーター歴12年。ラボットのSNSやコラムを担当。趣味は、温泉&サウナ巡り。
【スタッフからメッセージ】
子育て世代のインテリアでお悩みの方はお気軽にご相談ください♪


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