2026.07.24 NEW
父にグラスをプレゼントしたことがきっかけで
スガハラのガラス工房へ訪れた私。
>>>スガハラの工房での製作体験についてはコチラ!
製作体験を始める前、物腰の柔らかそうな、品を感じる男性の方が挨拶をしてくれました。その人はなんと、菅原工芸硝子の社長さん。
社長さんの案内と職人さんたちの作業風景で、
なぜこんなに素敵な作品が出来るのか、少しずつわかってきました。
近くで見ると息を吞んでしまう、静かな迫力。
窯にはあわせて10個の窓があり、1400~1500度で砂を16時間かけて煮ます。
試しにカメラのレンズを覗いてみましたが、中がどうなっているのかまでは、さすがに見えません
窯の前が熱すぎて、夏場ならこのカメラは壊れてたでしょう。
素材に使われる珪砂(けいしゃ)。
よくお客様から「九十九里浜の砂を使っているの?」と聞かれるみたいですが、
日本の砂は鉄分が多く、緑色になるのでオーストラリア産を使っています。
店長からスガハラの話を聞くと必ず名前が挙がる、「塚本 衛(まもる)さん」。長年にわたり数多くの作品を生み出してきました。
作業中の真剣なまなざしから一転、私たちに気付くと優しい笑顔で挨拶してくださいました。
製作しているのは「DERBY:ダービー」、ビアーグラスにもなる馬のオーナメントです。
ガラスは約600℃で固まってしまうので、再度温めながら形を変えていきます。
>>>「DERBY:ダービー」コレクションについて詳しくはこちら
製作体験で、ガラスに形を加えるのがいかに難しいか実感した私。
馬の耳やたてがみを、一瞬ごとの手つきで作りあげていく塚本さんの姿に思わず魅了。
特に、たてがみが出来る過程は、ないはずの向かい風まで表現されていくような感覚さえありました。
(皆さんと共有したいのですが、見惚れてシャッターチャンスを逃しました…)
ディンプルと言えば、この表面の独特なテクスチャー。
光の綺麗な反射と、少しごつごつした触り心地がたまらないんですよね。
型に模様があるのかなと思いがちですが、ガラスならではの化学反応によって生まれるんです。
写真中央に見える真ん中の円、これがディンプルグラスの型になります。
型の内側に模様はありません。そのかわり周りに水が張っている状態です。
冷たくなった型に熱々のガラスを流し込むことで、表面に「急速な縮み反応」を起こします。
それが、ディンプルのあの模様に。
ディンプルの場合、底が厚く、口元部分は薄張りです。
このままいきなり冷やすと、厚みの差で歪みが生まれ、割れの原因に。
なので均等に冷えてくように、専用の機械でグラス全体を回し、2時間半かけて徐々にさまします。
そして!ここからさらに約3時間かけて、コンベアに乗せて乾燥です。
コンベアを通過した後のディンプルのグラス。
触ってみるとまだ温かく、やっと人の手で触れられるくらい。
ここから縁となる部分に石で傷をいれて割り、熱を加えて飲み口をなめらかにしていきます。
「ここで終わりじゃないのか…。」と私も友達も驚きです。
ちなみにこのコンベア、ただ長いだけでなく、前半にはヒーターが内蔵されています。
ガラスの熱に合わせて、じっくり、ゆっくり、ちゃんと時間をかけて冷やす。
そこまで手間をかけてやっと、歪のないキレイなガラスに。
これは現場に足を運んでみなければ分かりませんでした。
作る工程でどうしても完成品から外れてしまうガラスくず。
ガラスの元になる素材と一緒に窯に入れることで、端材が先に柔らかくなり砂を巻き込み溶けやすくなるのだそう。
一見、処分するしかないようなものでも、大切な資源になっているんですね。
こちらは「RECYCLEシリーズ」で使用されるガラスくずたち。
なんとこれが、下写真のような青緑色の食器へ大変身。
このシリーズは、ひとつひとつがリサイクル品で色の個性が出やすいのもポイント。
同じ青緑でも、緑が強かったりほぼ青色に見えたり。
ラボットでも、色の違いを見比べることが出来るのでぜひご来店ください。
普段はお店で綺麗だと思いながら手に取っていたスガハラの作品たち。工房見学では、いかにそれらが丁寧に時間をかけて出来上がってくのかを、その過程を間近で見ることが出来ました。とても貴重な経験でもあり、かけがえのない思い出です。本当にありがとうございました!
こちらは工場と同じ場所に併設されている「SGHR cafe」。
製作体験で作った器の完成を待つ間に、ここで優雅なティータイムを過ごしました。
お冷のグラスも、カフェで使われる食器は全てスガハラの作品。何が出てくるかはお楽しみです。
私は左側の「imprefect」がでました。自由で細い曲線が、水の透明さを際立たせます。
指でその線をなぞると、身体にこもっていた熱がスッと引いていくような気さえしました。
「imperfect」は、昨年の新作発表された作品です。完璧でない美しさと一期一会の出会いが楽しめるグラス。ラボットでも取り扱っておりますので、気になる人はぜひご来店ください。
木のぬくもりと陽気な海外の音楽が流れる楽しい空間。
私のお気に入りは、ニンニクとオリーブオイルがしっかり効いた、旨味たっぷりホタテのアヒージョ。
東京から千葉まで、慣れない満員電車に揺られた身体にしっかりと沁みました…。
網焼きでぷりぷりのはまぐりをおなか一杯に堪能しました。
スガハラの工房からも車で10分ほど。もしスガハラでの製作体験に興味がある人は、お昼はこのお店にはいるのもおすすめです。
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店長がLABOTTOのこと、くわしくまとめてくれました。
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